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映像は人間をバカにするのか?

昨秋読んだ大前研一氏の著書【「知の衰退」からいかに脱出するか?】の30ページにこんなことが書いてあります。

・テレビで「納豆がダイエットにいい」「朝バナナがいい」と紹介しているのを見て、何も考えずに買占めに走る人はバカではないのか?

・テレビ番組が「クイズ」と「お笑い」で占められているのは、視聴者のレベルが低くなったからではないのか?

・「みんなが感動したから」と言う理由で話題の映画を見に行って、同じ場面に感動するのはバカではないのか?

私は、これを読んで、大昔に読んだ大宅荘一氏(1900年9月13日 - 1970年11月22日)の「一億総白痴化」を思い出した。

大宅荘一

今はもう当然本は手元にないので、『ウィキペディア(Wikipedia)』から引用すると、大宅氏は次のようにテレビを論じていたようです。


「テレビに至っては、紙芝居同様、否、紙芝居以下の白痴番組が毎日ずらりと列んでいる。ラジオ、テレビという最も進歩したマスコミ機関によって、『一億総白痴化』運動が展開されていると言って好い。」

これは当時の流行語にもなった。
大宅壮一がこの記事を書く動機となったのは、三國一朗司会の視聴者参加番組『ほろにがショー 何でもやりまショー』(日本テレビ、1956年11月3日放送分)であるとされている。
大宅の娘でジャーナリストの大宅映子の談話によると、出演者が早慶戦で慶應側の応援席に入って早稲田の応援旗を振り、大変な騒ぎになって摘み出される場面を見た大宅は「アホか!」と呟いたという。

また、朝日放送の広報誌『放送朝日』は、1957年8月号で「テレビジョン・エイジの開幕に当たってテレビに望む」という特集を企画し、識者の談話を集めた。ここでも、松本清張が「かくて将来、日本人一億が総白痴となりかねない。」と述べている。

このように、当時の識者たちはテレビを低俗な物だと批判しているが、その背景には、書物を中心とした教養主義的な世界観が厳然として存在した。

書物を読む行為は、自ら能動的に活字を拾い上げてその内容を理解する行為であり、それには文字が読めなければならないし、内容を理解するために自分の頭の中で様々な想像や思考を凝らさねばならない。これに対して、テレビは、単にぼんやりと受動的に映し出される映像を眺めて、流れてくる音声を聞くだけである点から、人間の想像力や思考力を低下させる、といったことを指摘している。

bnm

大前研一氏の本を読んだ同じような時期(昨秋)、大阪のある支援学校校長の話を聞く機会がありました。
先生によると、子どもの脳の発達に「言葉」が非常に大きな影響を与えると仰っていました。

つまり子どもの脳の発達は言葉を沢山覚えることに深く関わっていると言うのです。
「映像」は情報量が非常に大きく、脳に格納するに不向きだそうです。

これはPCでも同じですね。
言葉でしか伝えられない抽象的概念を理解するには、やはり映像では難しい。
したがって上記の一億総白痴化のような議論が出てくるのは仕方ないこと。

だからこそ、映像のつくり手は、このことをよく理解して作らないと、情報操作などといわれかねません。
わかりやすい映像を作ることとのバランスが大事なんですね。
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