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映像を積極的に読み解く力(メディアリテラシー)のつけ方

米国ボストンを拠点として活動する日本のジャーナリストである、菅谷明子さんが2000年8月に、岩波新書から出した「メディアリテラシー ~世界の現場~」は、
メディアが送り出す情報を単に受容するのでなく、意図を持って構成されたものとして、積極的に読み解く力(メディアリテラシー)の重要性を、世界の現場からリポートしていて、
大変参考になる著作だと思います。

書では、学校改革を考える契機になればと、サウサンプトン大学(サウサンプトンに本部を置くイギリスの国立大学)の実例を紹介しています。
それによりますと、英国映画協会(BFI)が当時のイギリスの学校に対して行った、映像制作教育に関する調査結果では、国語の授業に取り入れているのが23%程度で、
映像制作教育の普及が遅れている原因は、カメラや編集などの訓練不足だそうです。

映像制作のお勉強を活字教材でやっても、大して効果が上がらないのは、言うまでもありません。
一方、「イングリッシュ&メディアセンター」
では、1年制のメディア・コースでは、メディア・リテラシーの基本理論イングリッシュ&メディアセンターから始まり、映画、音楽、ニュースから、カリキュラムの開発まで幅広く学ぶことが出来ると書いています。

その授業の様子がリポートされていますが、授業は極めて実践的で、参加者は次の三つのグループに分かれてワークを行います。

1.「短編ドキュメンタリーを見て、文化やアイデンティティなどの観点から、映像がどう作られているのかを話し合う。」

2.「60秒のビデオ作品を作る。」

3.「詩を映像で表現するビデオ・ポエムの制作」

です。
菅谷氏は、3のグループに加わりました。

課題は、こんな手順で行われます。

ア)詩を読んで、自分なりに解釈する。

イ)予め準備された70枚ほどの大判のイメージ写真から、解釈した詩のイメージに合うものを10点選ぶ。

ウ)イメージを順番に撮影する。

オ)最後に詩を朗読してナレーションとして映像につける。

この作業を通して、言葉を映像にするということ、映像が持つ意味、活字と映像と言うメディアの違いが、詩の解釈をどう変えるのかなどを考えるきっかけになるはずです。

このワークに参加した一人が思わずつぶやいた言葉が本に書いてありますが、これはなかなか示唆に富んだ言葉です。

「これって、小説を映画化するような作業に似てないかしら?結局、映像って、我々がそれぞれ自分でイメージするものを、誰かが代わりにやってくれるから、それだけ解釈が限られてしまうということね。それにしても、活字から映像の転換って大変な作業だわ」

こうして出来上がった映像に、BGMをつけたら、イメージが違って見えるでしょうし、制作の順序を変えて、先に映像を作って、出来上がった映像に詩を作って当てはめるのも面白いでしょう。

こんなワークを、何度かやっているうちに、どうしたら自分のイメージを伝えることが出来るかや、人の作った作品を見て、その意図を読み解くことも出来るようになるのではと思いますがどうでしょう?
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