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今なら何人が切腹?? ~『侍の一日』における人為的ミスの落としどころ~

昨日の続きです。
ついに映画化されることなく、お蔵入りとなった「侍の一日」ですが、橋本さんが考えていた物語の主人公が切腹を余儀なくされるに至る理由はこうだったのです。

藩主の参勤交代の費用を捻出するため、山役人より四十年ものの杉丸太、三千石を切り出しを決める。これを山奉行の差配から聞き確かめた主人公が家老に報告。

家老は藩主に決済を得ると、このプロジェクト(杉丸太三千石の切り出し)を命じて実行する。切り出された丸太は、大阪の立売堀川市場へ送り、掛屋(諸藩の蔵屋敷に属して領主の蔵物の売却,代金の収納・保管・送金等に当たった町人。領主は蔵物の処理一切を掛屋にまかせ資金面の援助をうけたから,掛屋は藩の財政・金融面に勢力を振るい,士分待遇をうけた。 )の本両替(言わば信用取引?)より金二万両
(江戸時代の一両は今の約10万円という説をとれば、なんと20億円になる?)の融資を受けると言う計画でした。

木材


ところがです。実は三千石ではなく、三千本の間違いだったと言うのです。
石(コク)は材積計量単位のひとつで、1959年にメートル法が施行されるまでは木材取引の数量単位として用いられており、一石はメートル換算すると、0.2783立米に相当)

この違いがいかなるものか、私には分からないのですが、いずれにしても、これでは担保不足と言う。
掛屋には、担保の木材を後日出すことを説明して了解させたとしても、誰かが詰め腹を切らねば武士道が通らないのがこの時代のルール。

切腹


それで、ここまで書くと、お気づきの方もいらっしゃると思うのですが、2005年12 月8日に起きたジェイコム株大量誤発注事件。

この日東証マザーズ市場に新規上場された総合人材サービス会社ジェイコムの株式(発行済み株式数14,500株)において、みずほ証券の男性担当者が「61万円1株売り」とすべき注文を「1円61万株売り」と誤ってコンピュータに入力した事件です。

このような取り違いは、大雑把ながら1000分の3くらいの確率で生じると言われています。
610,000円で売れるものをたった1円で610,000個も売ったので、損害額は約372億円。

株価


「侍の一日」のミスも、この事件と似た話しですね。
通常ではありえない大量の売り注文により株価は急落して巨額の損失を出したこの事件では、みずほ証券の男性担当者が切腹(今の時代なら解雇?)に至ったかどうかは知りませんが、人為的ミスは、いつの時代にも起こりえます。

今なら、対応マニュアルが不十分だとか、入力時のチェックシステムが、人的ミスを回避するように設計されていなかったとかで、適切な再発防止策が講じられるのでしょうが、江戸時代は、誰かが詰め腹を切らされて決着をつける。

今の政治の迷走ぶりを見ていると、何人も切腹してもらいたい気分です。

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