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ドキュメンタリーそしてドキュメンタリードラマ

最近、テレビをゆっくり視聴する時間がありませんが、この二日間、割合に歯ごたえのあるドキュメンタリーとドキュメンタリードラマを見ました。


先ず、ドキュメンタリードラマですが、フジテレビ系列で放送された「3・20 地下鉄サリン事件 15年目の闘い~あの日、霞ケ関で何が起こったのか~」です。


サリン

フジテレビは、昨年も、松本サリン事件を題材にしたドキュメンタリードラマを放送しており、民放がオウム真理教に纏わる一連の事件を取り扱った事は評価に値するのではないでしょうか?

今回の「3・20 地下鉄サリン事件 15年目の闘い~あの日、霞ケ関で何が起こったのか~」では、ドラマとドキュメンタリーの複合と言う構成を使って、ドラマ部分で「地下鉄サリン事件被害者の会」の代表世話人も務めるシズエさん役を女優の原田美枝子さんが演じ、“自分が何もしなければ夫は浮かばれない”との思いを好演していました。

一方、ドキュメンタリー部分では、400回を超える裁判の傍聴日記や、当時事件に遭遇した人々、関係者の証言などを通して事件の真相に迫ろうとする姿勢が伺えました。

私が多感だった時代(60年代後半~70年代)には、優れたテレビドキュメンタリーがたくさん放送されていましたが、
所謂「やらせ」の問題や、連合赤軍浅間山荘事件(1972年)や、三菱銀行人質事件(1979年)、豊田商事会長刺殺事件(1985年)等が生中継されるようになって、次第に少なくなって行ったように思います。

しかし、最近、警官密着番組などが出現して来て、予定調和のドラマより、やはりテレビの本質は、真実を伝えるドキュメンタリーとの傾向もあると思うのです。

この事は、2001年のアメリカ同時多発テロが大いに契機となったように思います。
『華氏911』などはその典型でしょう。

ただ、映像作品に作者の意図を排除することは困難で、カメラの向きや、画面のサイズ、編集の仕方で、いかようにもなります。
見る側も、映像リテラシが上がり、全体としてはドキュメンタリーは以前ほど「真実」と近しいものとしては受け入れられなくなりつつあるはずです。

従って、ドラマとドキュメンタリーの複合と言う構成も大いにアリだと思うのですが、私は「3・20 地下鉄サリン事件 15年目の闘い~あの日、霞ケ関で何が起こったのか~」を通して、番組がテーマとしようとした遺族や被害者の悲しみや苦しみだけでなく、オウム真理教に纏わる一連の事件とは何だったのか?を考えるまでには至りませんでした。

そして昨夜、NHK教育テレビで、2009年10月に放送されたETV特集「死刑囚永山則夫 獄中28年間の対話」の再放送を見ました。
永山

この番組は、きっと見る人によって色々な見方が出来る番組だと思います。
死刑制度そのものを考える人もいるでしょうし、永山則夫を獄中結婚をした女性、「和美さん」の言葉を通して、「愛」について考える人もいるかも知れません。差別の問題、貧困の問題等など、実に様々テーマを私に投げかけて来ました。

私は、この番組を見て、1999年9月8日、東京都豊島区東池袋の東急ハンズ前で23歳の男が包丁と金槌で通行人を襲い、2人(66歳女性と29歳女性)が死亡し、6人が重軽傷を負った、池袋通り魔殺人事件。

2008年6月8日の秋葉原通り魔事件の事を思い出しました。
そして、嘗て学んだことのある「歎異抄」の第十三条の次のような言葉を思い出しました。

(前略)「たとへば、ひとを千人ころしてんや、しからば往生は一定すべし」と、仰せ候ひしとき、「仰せにては候へども、一人もこの身の器量にては、ころしつべしともおぼえず候ふ」と、申して候ひしかば、「さては、いかに親鸞がいふことをたがふまじきとはいふぞ」と。「これにてしるべし。なにごともこころにまかせたることならば、往生のために千人ころせといはんに、すなはちころすべし。しかれども、一人にてもかなひぬべき業縁なきによりて害せざるなり。わがこころのよくてころさぬにはあらず。また害せじとおもふとも、百人・千人をころすこともあるべし」と(後略)

最後に1974年。柳町光男監督により映画化された、中上健二の短編小説「十九歳の地図」から引用します。

「殺せ、打ち殺せ、そうだいつもの俺の前に立ちはだかるこの憎々しい虫けらどもめ。.......世界は俺自身のまぎれもないこの手によって裁断される。俺自身の中の世界の爆破!」
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