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アニメ大国日本の背景 ~アニメ制作の人材不足と多国間工程分業~

分業

元通産官僚で、作家、経済評論家そして元経済企画庁長官等として知られる堺屋 太一の近著「凄い時代 勝負は2011年」に、次のような事が書かれていました。

グローバル化が進んだ結果、巨大ニア企業は国境を越えて工程別に立地を選ぶようになったのだ。
一つの事業を行うのには、大きく分けて八つぐらいの異質の工程がある。

・まずビジネスモデルを作る。
・それを実現するための技術の収集開発をする。
・製品の設計をする。
・部品に分けて製造をする。
・部品を組み立てて製品にする。
・出来た製品を配送流通させる。

巨大企業は、大きく分けても八つになる工程を、それぞれ最適の条件の地域(国)で行うようになった。
と言うのだが、どうやらアニメ大国日本の背景には、恰も工業製品の如く、工程分業(こう言う方が聞こえがよい?)
が進んでいるらしいのです。

讀賣新聞の2007年6月2日に掲載されたあるアニメーターからの投書は、先ず中国が国家をあげて、アニメや漫画産業の振興に力を入れており、大学へのアニメ学科の設置などの人材育成をはじめとして、国際競争力のあるビジネスとして
育てて行こうとしていることを紹介しています。

その後に、わが国のアニメ制作の現状を憂慮しています。
それによりますと、わが国では制作本数の多さから「人手不足」に陥り、一部が人件費の安い中国に発注されるようになったと書いています。

又、アニメーターの雇用環境が、出来高制から来る不安定な賃金や長時間労働、そのような環境から来る定着率の悪さ
など、楽しい映像の苦しい背景も書かれています。そして結びに、人材育成や雇用状況改善の支援を訴えていました。

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(写真はこのブログの記事とは関係ありません)

アニメーションの作る上でのコストは80%ぐらいが人件費と言われているそうなので、海外委託のメリットは、労働コストの低さに帰結するのでしょうか?

これではまるで、工業製品です。
楽しいひと時の夢物語を見せてくれるアニメ産業も、東映が「白蛇伝」を作っていた時代とは随分変わったんだなと驚かされてしまいます。

堺屋太一著「凄い時代 勝負は2011年」では、歌舞伎という産業を例に挙げ、歌舞伎が興行として成り立つのは、中心となる有名な役者や地方がいるからで、その数は100人くらいだそうです。

その100人の周囲に、端役の役者、大道具、小道具、評論家、劇場運営者などの中核の100人をサポートする職業の人が1,00人はいるそうです。

歌舞伎産業の裾野まで俯瞰すれば、歌舞伎でメシを食ってる人の数は、膨大な数に上るはずです。
この中核100人を失えば、何万人もの人が職を失うと書かれており、アニメ大国・日本の次の時代を担う監督やクリエイターたちをどう育てていくかが大きな課題ですね。

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