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時間の速さ ~インターバル撮影~


2月が終わろうとしています。
どうも最近、時間の感じ方が若い頃と比べると違います。

時代の移り変わりの早さのせいか、時間は常に一定の速さで過ぎるものと言う概念が崩れつつあります。
多くの人がそのように感じていいるのかどうか、ネットを徘徊していますと、インターバル撮影された動画をたくさんみかけます。

その多くは、高い場所にカメラを据えて、カメラの持つインターバル撮影機能を使って、車が忙しく動く様を捉えています。



映像の作り手は、この「時間」の表現に色々なアプローチをしてきました。
嘗てあるビデオコンテストに入選した作品でも、当時のVHSビデオデッキのタイムラプス録画機能を使って、林檎が腐って行く様子を撮影した作品がありました。

これなどは、時間の向きと言う考え方から、生物の誕生や成長や死、固体である物体の破壊、氷が溶けて行くような現象を時間の進行を速くする映像的表現だと思うのです。

一気に400万年の時間が経過を表現した映画もあります。
スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』です。

時は太古の大昔、モノリスから智恵を貰ったヒトザルが、獣の骨を空に投げあげると、骨は空にゆっくり舞い、一回、二回と回ると、空にはロケットが飛んでいました。
歴史的大ジャンプショットだと思います。



私も、80年代に「夢」をテーマに、自分の寝姿をVHSビデオデッキのタイムラプス録画機能を使って撮った事がありますが、まあ恥ずかしくて作品としては駄作でした。

同じようなコンセプトで、youyubeには愛猫の1時間の寝姿を3分にジャンプした作品がありました。
とてもかわいいので掲載します。



映像の世界では、時間の向きを変えることも可能です。
壊れた物を元に戻したり、死人をよみがえらせたり、無くしたものを取り戻したりも逆再生でいとも簡単にできてしまいます。
又、タイムマシンに乗ってタイムトラベルだって出来てしまいます。

話しを、インターバル撮影に戻しましょう。
私は、インターバル撮影された動画を見ていて、ふと敦盛を思い出しました。
敦盛は戦国時代劇で、織田信長がこの節を特に好んで演じたと伝えられてる、これです。

「思へばこの世は常の住み家にあらず。         
草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし。     
きんこくに花を詠じ、栄花は先つて無常の風に誘はるる。
南楼の月を弄ぶ輩も月に先つて有為の雲にかくれり。  
人間五十年、下天のうちを比ぶれば夢幻の如くなり。  
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか。」       
                     『敦盛』

そして、以前勉強会にも行って学んだ、歎異抄の後序にも、こんなのがあります。

「煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろずのこと、みなもって、そらごとたわごと、まことあることなきに、
ただ念仏のみぞまことにておわします」

                     『歎異抄 後序』
その他にも、「祇園精舎の鐘の声」『平家物語』や、「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」『方丈記』

そして、私が好きな西行法師の
「ねかはくは 花のしたにて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ」
日本人の多くは移ろいゆくものにこそ美を感じる傾向を根強く持っているとされる。「無常」「無常観」は、中世以来長い間培ってきた日本人の美意識の特徴でしょう。

仏教の世界観では「下天の1日は人間界の50年に当たる」と言われています。
インターバル撮影の多くが、神仏的視線で時の流れを見ているかのような俯瞰ショットが多いのもこのせいなのではと感じています。

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